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『ドラえもん のび太と銀河超特急』から学ぶ会社の潰し方

ポエム

AmazonプライムだとAmazonビデオでドラえもんの映画を見ることができます。ということで小さい頃に見たことがある『ドラえもん のび太と銀河超特急』という映画を見ました

ドラえもん のび太と銀河超特急 - Wikipedia

1996年に公開された映画で、割と初期の方の作品です。小さい頃に見たことがあるはずだったのに、今から見ると気付くことがあったので今回エントリを書いてみました。

どうしても説明上スクリーンショットが必要なのでスクリーンショットを貼ります。スクリーンショットは以下のAmazonのビデオから取りました。すべて時間も記入してあります。

www.amazon.co.jp

簡単なあらすじ

22世紀で大人気の銀河ミステリー列車の切符を手入れたドラえもん達は行き先不明のミステリー列車に乗ります。そして宇宙の外れにある巨大遊園地「ドリーマーズランド」に到着します。そこでは星がまるごとレジャー施設になっています。中央惑星を拠点にして、西部の星・中生代の星(恐竜がいる)・忍者の星・メルヘンの星などいくつかのレジャー施設があります。当初はドラえもん達も行きたい星に行って楽しんでいました。しかし謎の生命体「ヤドリ」が銀河の支配を企んでおり、銀河の知的生命体である人間の支配を企みます。

結末がどうなるのかは本編を見てもらうとして、私が今回書きたいのは今回の敵であるヤドリがどうやって攻撃を仕掛けてくるかです。

ボーム記者とのやりとり

22世紀の新聞「コスモタイムズ」の社会部記者であるボーム記者がドリーマーズランドについて記事を書いて欲しいと言われる場面が今回の施設の説明として重要な場面です。まずはここを説明します。

ドリーマーズランドでは、例えば中生代の星では大量の恐竜のロボットが動いています。ボーム記者はそのロボットの誤作動が起こったときの安全性などを問い詰めます(実際にこの後ロボットが暴走します)。

gyazo.com 51:36より

中央惑星にあるコントロールセンターが周りの星のすべてのロボットの動きを見守っているから絶対に安全という説明があります(どういうこと…って感じですが)。

gyazo.com 51:49より

それでも誤作動したら?という問いに対して、コントロールセンターの奥にあるタキシオン通信センターから救援を求めるので本部から救援が駆けつけるという説明でした。

gyazo.com 52:06より

この時点で分かることとして、中央惑星にあるコントロールセンターがすべてを管理しているために、ここを壊してしまえば何もできなくなるということが分かります。そして実際にそこを狙われていきます。

ヤドリの特徴

ヤドリは自分の体を持たず、何かの体を乗っ取って活動します。最初は宇宙を旅行していた人間を無差別に襲いました。

gyazo.com 48:26より

gyazo.com 48:40より

人間の体を手に入れたヤドリはこれから工作を行っていきます。ここから書きたかったことです。

ヤドリの工作

ヤドリは総攻撃を仕掛けるためにまずコントロールセンターとタキシオン通信センターを狙います。

『狙うのは通信関係・交通関係のコントロールセンターの人間だ!』

gyazo.com 52:55より

ドラえもんは子供向けの番組です。施設を乗っ取りたいなら適当に偉そうな人を乗っ取ればいいと思っても不思議ではないと思います。しかしここでは明確に通信・交通というインフラの根幹を担っているエンジニアを狙い撃ちしています。

そのため最初にタワーの通信士が狙われて、ヤドリはまんまと担当を交代して施設に潜入することに成功します。

gyazo.com 53:37より

本人なので当然セキュリティを突破できます。

gyazo.com 54:12より

セキュリティを突破し、施設に乗り込んだヤドリは連絡事項を無視して通信設備の電源を落としてしまいます。

gyazo.com 54:14より

gyazo.com 54:15より

先程も説明したように、映画の舞台では中央惑星にあるコントロールセンターとタキシオン通信センターが他の惑星との通信や、各施設の設備を管理しています。なので通信設備を止めてしまえば文字通り何もできなくなります。

どこへも救いを求められなくなる。簡単なものさ。

という捨て台詞にはゾッとしました。全く人ごとには聞こえません。

gyazo.com 54:17より

この後、恐竜のロボットが止まってしまいます。中生代の星にいたドラえもん達は文句を言いに中生代の星の中央事務所に行きます。

gyazo.com 1:06:48より

ここで恐竜の動きはすべて中央惑星のコントロールセンターで管理されていることが明かされます。どうも各惑星には中央惑星との通信手段しか存在せず、独立して存在できないことが分かります。ここからも中央惑星のコントロールセンターとタキシオン通信センターさえ制圧してしまえば他の惑星も完全に乗っ取れることが分かります。

gyazo.com 1:06:55より

gyazo.com 1:07:13より

このすぐ後に恐竜のロボットが大暴れします。ドラえもん達は中央惑星に何かあったと判断して、急いで中央惑星に向かいますが、恐竜ロボット達は阻止しようとします。

gyazo.com 1:08:19より

今回の話とは関係ないですが、ロボットだからという理由で恐竜ロボットを壊すことをいとわないドラえもん自身がロボットである、というツッコみを誰もしていないのが面白い。

gyazo.com 1:08:32より

恐竜ロボットを振り切り、ドラえもん達は中央惑星に向かいます。中央惑星に着くとコントロールセンター・通信タワー共に煙が上がっており、壊されていることに気付きます。

gyazo.com 1:08:55より

この後、実は施設の人間はほぼ全員乗っ取られたことが判明します。

gyazo.com 1:13:33より

考察

ドリーマーズランドは中央惑星のコントロールセンターとタキシオン通信センターが機能しなくなれば、他の惑星との通信も取れなくなるので助けも呼べないし、ロボットの監視もできなくなります。そんな施設を乗っ取る際にヤドリは明確にエンジニアを狙いました。

具体的にどういう手順で施設をすべて乗っ取ったのかは描かれていません。しかし推測するに、エンジニアの体を次々と乗っ取り、通信やコントロールセンターのコンピュータを全部止めてしまい、施設内を大混乱させてからエンジニア以外の職員の体も乗っ取ったのだろうと推測されます。

そして驚くのはこの映画が公開されたのは1996年という点です。今よりもインターネットが普及していない時期ですが、ネットワークを止めてしまえば機能しなくなってしまう点や中央集権的なシステムが脆弱である点などを学ぶことができます。

まとめ

ヤドリがまず最初にエンジニアを狙っているシーンが全く人ごとに思えず、非常につらい気持ちになりました。こういったリアルな描写がドラえもん人気の1つになっているのだろうなぁと思います。

会社をつぶしたければ、まず誰を狙えばいいのか、皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。