Serverspec本読みました

Serverspec本を献本していただいて一足速く読むことが出来たので感想エントリを書きます.献本って初めての経験なので少々緊張しています.

Serverspec

Serverspec

献本していただけた理由

ところで献本していただけた理由ですが,私がインフラに配属されてからの初仕事としてセットアップスクリプトに Serverspec による CI を導入するという仕事をしてその過程でプルリクしたりとか導入に関する話を外部で発表したことがあったことが理由です.

ちなみにこの Serverspec によるテストは今でも毎日実行されていて,社内のサーバーの根幹を支えるセットアップスクリプトの正確性を保証する重要なシステムです.先日 v2 にアップデートをしたりとアップデートも忘れずにやっています.

感想

早速感想を書いていくと基本的に O'Reilly Japan - Serverspec に書かれている通りだと感じました.

Serverspecとその周辺について既にある程度の知識や理解があるが、さらに踏み込んだ内容が知りたい、自分の手足のように使いこなしたい、もっと高度で詳細な情報を知りたい、思い通りに拡張したいと考える開発者やシステム管理者なら必携の一冊

「Serverspec」という本が出ます - Gosuke Miyashita にも書かれている通り Serverspec 自身の使い方はあまり書かれていません.Serverspec を使って CI を導入したいという方は本書を読むよりも以下のサイトなどを参考にした方が良いと思います.

本書で最もページ数が割かれている 4 章の『Serverspec内部の詳細』が本書の中でも非常に重要な内容で Serverspec と Specinfra の関係やアーキテクチャや実際の内部の実装や拡張をする方法などが丁寧に解説されています.また Serverspec や Specinfra へコントリビュートする際の心構えなども書かれています.なので Serverspec のソースコードを読んでみようと思っている人は間違いなく読むべき本であると思います.

サーバー構成管理ツールなどが昨今盛り上がっている中で Serverspec がどのように考えてどのような実装になったのかということが書かれた本書は私には非常に面白くソフトウェアの構成としても参考にできそうなところが多いと感じました.またどういう考えや思想で作られているのかという話もあり,成功するオープンソースプロダクトの一つの形が見れました.サーバー構成管理ツールなどを作りたいと考えている人はもちろん,成功するオープンソースプロダクトの作り方を知りたいという方にもおすすめできると思います.

最後に

本書はターゲット層が狭い分,その層にはまる人には絶対に満足できる本になっているのでおすすめしたいです.それと今回紙の本をいただいたのですが持ち運びに不便なので電子書籍の発売が始まったら電子書籍も買おうと思います.

献本していただいて本当にありがとうございました!!1